「全国きき酒選手権大会」に神奈川県代表として出場した 西堀 裕太朗さん 千年在住 30歳
祖父と培った「天性の味覚」
○…純米吟醸や大吟醸、純米など7銘柄の日本酒を「きき酒」して、種類ごとに並べる真剣勝負はさながら味覚の格闘技。今夏、厚木で行われた「全国きき酒選手権・神奈川予選大会」では県内各所から集結した28人の味覚自慢と激戦の末、準優勝。10月25日に開かれた全国大会では県代表として力を発揮した。
○…普段は都内で勤務するIT関連企業のエンジニア。今年の大会は、酒蔵など業界に関係する人を除く一般から参加者を募っていたたため「まぁ腕試しに」程度の意気込みで予選にエントリーしたのだとか。元々、祖父が鮮魚店を営んでいたため「子どもの頃から魚介については”いいもの”を食べてきました」とニッコリ。幼少時から自然と磨かれたその味覚の鋭さを自覚したのが、馴染みの寿司屋で行われた「日本酒の利き酒会」。ここで優秀な成績を収めた後はトントン拍子で歩を進め、ついには県代表の座を掴み取った。「日常的に日本酒ばかり飲んでいる訳ではないですね。ビール、焼酎の方が多いかな」と衝撃の告白も。
○…親の転勤に併せ何度か引っ越しを繰り返したものの基本的には高津区や、その界隈で長く暮らす。結婚後、居を構えたのも千年。「大衆店の居酒屋や赤ちょうちんの店が好きなんですよ」と語るだけに、その手の店が比較的多い当地が気に入っている様子。抜群の味覚を持ちながらも変にグルメぶらず、自然体で美味しいものを追求しようとする姿勢に好感を覚えた。
○…「きき酒選手権」には来年も出場する予定。今年叶わなかった全国大会での上位進出についても「しっかりと準備して臨めば勝てたかも」と手応えは十分掴んだ様子。リベンジに備え日々、腕を撫す―。
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4月26日