高津区社会福祉協議会の会長に就任した 冨田 誠さん 坂戸在住 71歳
「ハッピー」な精神で活動を
○…「高齢化社会の中でどう街をつくっていくのか。社会福祉協議会としても求められることが大きくなってくる」と語る。課題の一つに上がるのは地域に関わる人材を確保すること。ニュースで児童虐待や特殊詐欺などの社会問題を見ると「人間関係の希薄化」を思う。「隣近所を気にかけることが減ったのかな。研修などを通じ、活動の必要性を地道に伝えていくしかないよね」と力強く語る。
○…30年ほど前から住まうマンションの自治会長を務めている。当時、男性住民同士の交流が少ないことからビアガーデンを計画。模擬店を交え子どもも楽しめる夏祭りを開催した。顔見知りになると、互いに挨拶するように。「少しずつ、いい方向に変わるのが嬉しい。精神的な『ハッピー』があるからやっていられる」と活動の醍醐味を語る。マンションの夏祭りは恒例行事として現在も続いている。
○…大田区出身。「いたずらっ子で近所のじいちゃん、ばあちゃんによく怒られた」と懐かしむ。お醤油の貸し借り、近所の人が縫った洋服をもらうなど、「みんなで助けあうのが当たり前だった」という。就職、結婚を経て高津区に。家を購入するときの決め手は「目の前に学校があって、元気が声が聞こえていいなと」。37歳のときに独立して量販店の仲介卸売業者を手掛ける会社を企業。経営者として辣腕を振るった。
○…「現場主義」を掲げる。28年前に立ち上げに携わった「いこいの家」のデイサービスに今でもよく足を運ぶ。『デイサービス』という言葉もない時代、横浜の福祉施設を視察し、始めたものだ。「必要とされるものを考え、作り上げていく喜びがある」。現場を見つめ、地域社会の課題に取り組んでいく。
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4月19日