新型コロナウイルス感染拡大防止に向け市内でも「小中高の一斉休校」となり今日で10日。9年前の東日本大震災直後を彷彿させるような自粛ムードも散見される中、区内各所で様々な動きがみられるようになってきた。目に見えない、未知の危機管理下における、正しい「コロナへの向き合い方」とは―?
ストレスvs感染リスク?
学校が一斉休校となり、平日の日中は一部遊戯施設への入場も規制されている子ども達が大挙押し寄せているのが、いわゆる「近所の公園」。
もちろん高津区内も例外ではなく、各所にある公園はどこも大賑わいといった様子。一部施設ではブランコやすべり台などの遊具に長蛇の列が生まれ、中学生や高校生はボール遊びやスケートボードに興じる姿があちこちで見られている。
現在、各学校から「不要不急の外出」は控えるよう通達されている。だが小学1年生の我が子を見守っていたある母親は、楽しそうに鬼ごっこをする姿をみながら「家の中でずっと過ごしている方がストレスだったのかも」とポツリ。屋外でのウイルス感染リスクと、窮屈な思いをしている子どもの心的負担を比較し熟考した結果、公園に足を運んだという経緯を説明してくれた。
休校生徒に動画配信
区内・末長にある幼児や児童を対象とした「音の教室カリヨン」は学校休校に伴いレッスンを2週間お休みに。休講中は講師が歌や踊り、演奏する動画を撮影し毎日、ネット配信している。
主宰する平松あずささんは「休校中も『レッスンをやりたい』という生徒達の声を受けて、何ができるか考えたのが動画でした」と経緯を語る。
動画は子どもに人気のある曲を選び衣装やカメラのアングルにもこだわり3時間かけて撮影。視聴した生徒や保護者たちからは「こんな状況だけど動画を見て明るく過ごせる」「いつもと変わらない先生たちの声と笑顔でほっとした」「一緒に踊った」などの感想が届いているという。平松さんは「今できることは、子どもたちに笑って歌って元気な先生たちの様子を届けることかなと。早く皆さんとレッスンがしたいですね」と話す。
「衛生マナー徹底を」
また対策として「うがい・手洗い」「消毒・除菌」「マスク着用」といった衛生マナーが進んだ結果「インフルエンザ等の人が明らかに減りましたね」と話すのは区内・野川などで老人介護サービスを手掛ける武笠太朗さん。聞けば同所を利用する高齢者のうち新型コロナウイルス感染者はいない上、体調不良を訴える人自体が例年と比べ明らかに少ないのだとか。さらに保健所高津支所でも「全国的に(新型コロナウイルス)感染が明らかになった方のうち8割の方は、他の人に感染させていません」とした上で「換気が悪く人が密に集まって過ごすような空間に、集団で集まることを避けてください」などと話し、専門的見地からの「正しい向き合い方」を説いてくれた。
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