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公開日:2026.04.10

地域の歴史高津物語 好評を受け重版出来(じゅうはんしゅったい) 郷土の営み 次世代につなぐ

  • 鈴木穆さん(左)と息子の淳さん

    鈴木穆さん(左)と息子の淳さん

 地域の歴史や文化などを様々な角度から解説する「高津物語」が3月、重版された。この書籍は、高津区文化協会の名誉会長を務める鈴木穆さんが、当紙で連載した同名のコラムをまとめたもの。穆さんは「郷土の歩みを未来へ語り継ぐ一助となれば」と思いを寄せている。

 1996年の当紙高津区版創刊から、2019年の最終回(第1085回)まで、一度も休むことなく連載された「高津物語」。地名の由来や街道の賑わい、戦時中の記憶、地域で起きた事件など、郷土の変遷を独自の物語調で克明に描いてきた。

 書籍はコラムを上・中・下巻の3分冊にしたもので、総ページ数はおよそ800。郷土資料としての価値の高さから、以前より地域住民や教育関係者らから「手元に置きたい」「子どもたちに伝えたい」「授業でも活用してみたい」といった、さまざまな声が寄せられていた。

 今回、こうした熱意に応える形で、重版が実現。現在、大山街道ふるさと館で通信販売などされている(1冊2200円・税込)。

「過去の声」を未来の糧に

 再販を機に、現在89歳になる穆さんの息子で俳優の鈴木淳さんは「連載当時はその価値を十分に理解しきれていなかったが、重版を機に改めて読み返し、そこに刻まれた情熱と継承の大切さを実感した」とコメント。父が積み上げた記録の重みと対峙しているという。

 「書籍には、凄惨な戦争の記憶や、今は失われた街の風景も記されている。過去からの声を受け取った私たちは、そこから何を学び、現代においてどう行動に移していくのかが大切」として、今後は地域に根ざした場所での「朗読会」や、記述を辿りながら街の変遷を肌で感じる「街歩きツアー」などの構想を描いている。

 自宅に残された未収録の原稿や写真を前に淳さんは「父が命を削って記した郷土の記憶を、どう次代へ繋ぐべきか、パートナーの知恵も借りながら模索し続けたい」と語った。

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