新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、川崎市は3月6日と9日の2日間、高齢者施設に対し、品薄状態が続くマスクとアルコール消毒液を無償で配布した。
市が災害用に備蓄していた物で、配布対象となったのは市内約2400施設へ事前に行ったアンケート調査をもとに、緊急性が高いと判断された約500施設。入所系施設に50枚入りのマスク3箱と1リットル入り消毒液を2本、在宅系事業者にマスク2箱、消毒液1本をそれぞれ一律で手渡した。2日間で配布した合計数はマスク約7万4000枚、消毒液500本となった。
受け渡し会場となったエポックなかはらでは、予定より10分早く開場。訪れた従業者は整理番号順に整列し、職員から受け取ったマスクと消毒液を各自用意した袋に詰め込んだ。
麻生区の介護事業所から訪れた女性は「先月から発注しても届かず、各自で用意することになったが手に入らず困っていた。1日に何枚も使うものなので、今回の配布はありがたい」と話していた。
市健康福祉局の原田恵美担当課長は「調査から今困っている事業者さんが多いことがわかり、スピード感を重視し、緊急的な判断をした。今後も状況をみて判断していきたい」と話した。
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|