高津区主催「親子の絆づくりプログラム」の事業運営にあたる 堀 ひとみさん 下作延在住 58歳
対価に見合う働き、着実に
○…区からの事業委託を受け、親子の絆づくりプログラム「赤ちゃんがきた!」の運営にあたる「高津区子育て支援隊パウパウ」の代表。このグループは自身の子育て経験や保育経験などを活かし、地域における子育て支援を下支えする、ちょっとしたスペシャリスト軍団。「子育てに関する問題は、対面して話せば解決できるものが殆どですよ」とキッパリ。
○…現在、講師を請け負っているのは、初めて赤ちゃんを授かった人向けのプログラム。初産を経て子育てが始まると、母親はまず自分の時間が減る事に喪失感を覚え、同じ境遇の人と時間を共有するうちに安心感が芽生えるのだとか。「価値観もガラッと変わるんですよ」と話し、初手の内に親子の絆を紡ぐことの大切さを説く。そこには、ちょっと道を踏み外せば将来的には虐待などにもつながりかねない、という強い懸念も滲む。
○…自身、一男一女を育て上げながら、40歳頃までは民間企業のコンサルティング事業を手掛けるビジネスウーマンとして活躍。だが当時、今より子育て支援が充実しておらず「色々苦労しましたね」とポツリ。育児と仕事の二刀流をこなし終え「今後は人のためになる何かをしたい」と大きく転身。東京都の児童相談センターの非常勤職員やNPO法人理事など、関連する肩書は枚挙に暇がないといった様子。
○…基本的にはボランティアなのだが、こだわっているのは「有償」という点。「収入のためではなく対価に見合ったことをやるためなんですよ」と話し、スタッフにも働きに見合うだけの対価をしっかりと支払う。「奉仕活動」という言葉に甘えず、責任を持って役割を果たそうという強い心構えが、これからも周囲を、そして地域を牽引していくに違いない。
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4月19日