上作延老人会 最勝会の会長を務める 籾山 次郎さん 向ヶ丘在住 81歳
示した「新たな方向性」
○…上作延エリアの老人会のリーダーに就いて3年目。「高津区内の老人会会長の中では、若輩者なので…」と謙遜するが、年度を通して「ジオラマ制作」「冊子づくり」という、コロナ下における新たな活動の方向性を2つ示してみせた。
○…ジオラマについては自身、現役の頃に「景観」をテーマとした研究機関の事務職に就いていた事もあり「いずれやってみたいと思っていたんですよ」とニッコリ。茶話会やカラオケ、バス旅行といったこれまでの老人会の企画とは趣が異なる方向性を打ち出したが「皆で意見を出し合い、一から作り上げるのは楽しかったですよ」とも。同時進行となった「冊子づくり」と共に、決められた年度予算の中でベストともいえる結果を出せた点については誇らしげな一方、スケジュール管理については「ヒヤヒヤものでした」と苦笑い。
○…昨年度当初、2つの取組みを矢継ぎ早に表明してしまったため、同じ会に属する奥さんからも「絶対間に合わないわよ」と窘められてしまったのだとか。それでも持ち前のフットワークの軽さを活かし、両プロジェクトをどうにか完遂にまで漕ぎつけさせた。3月(年度末)のスケジュール帳に細かくびっしりと書込まれた時間刻みの予定の数が、超が付くほど多忙だったであろう激動の日々を物語っていた。
○…人と交わる事を何より好み、夫婦で近所の公園で始めたラジオ体操は4年半の時を経て、連日20〜30人が集うちょっとした風物詩に。コロナ禍に見舞われる前までは、この自前のコミュニティでもカラオケなど様々なお楽しみイベントも企画していたのだとか。80歳を過ぎても最愛の伴侶とともに日常を謳歌するその姿勢は、一人のシニアとして生き様の方向性を、指し示す―。
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5月3日