区内にある「川崎市民プラザ」の館長を務める 杉浦 修弥(おさみ)さん 新作在勤 52歳
経験全てを「次」へ
○…劇場やギャラリー、会議室を有し多様な講座が催される川崎市民プラザ。施設長寿命化工事のため3カ月の全館休館を経て今月再開。会議室や広場のリニューアルも敢行しより居心地よく、使いやすい施設を目指して生まれ変わった。施設運営全般を統括する館長は、この間の不便を詫びると共に「幅広い世代に繰り返し、習慣として来てもらえる場になるよう進化していきたい」と決意を語る。
○…ハットを被り蝶ネクタイを締め、ステッキを手にデパートに繰り出す、おしゃれな祖父との幼少期の思い出が脳裏にある。「決して裕福ではなかったのにそういう場が好きな人だった。子ども心に楽しみだった」。華やかな世界に魅せられ、大学卒業後は大手デパートに就職。バイヤーや営業統括など30年でさまざまな経験を積み、転職や独立を経て昨年4月、市民プラザの館長に着任。「人を楽しませる場」をつくる、という思いは変わらない。
○…学生時代から「いろんなことをやらないと気が済まない性格」。好奇心旺盛な一面は今も変わらず、40歳でサーフィンを始め、2年前にはCMやドラマのエキストラを経験。去年は1年間で小型・中型・大型バイクの免許を取得した。「踏み出さない理由はない。今はバイクで頭がいっぱい」と豪快に笑う。
○…家庭では社会人と大学生の2人の息子のお父さん。「好きな仕事を正々堂々と正しく、自分の意志でやろう」と伝える。責任を持ち自分のアイデアで勝負してきた仕事人生。「経験が今100%生きている」と言い切る。次に描くのは放課後にやって来る子どものための場所を作ること。「どんな世代も親近感を持って気軽に、毎日来られる場にしたい」。膨らむ夢を形にしていく。
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4月26日