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高津区 コラム

公開日:2022.03.11

不定期連載コラム
違っているから、おもしろい!
 第8回 「3.11」が生んだ石巻市の外国人との交流《その【2】》

 前回のコラムでも書かせていただきましたが、11 年前の今⽇、東北地⽅は⼤きな地震とそ



れに続く未曾有の津波によって⼤変な被害が起きました。この東⽇本⼤震災によって現地



のみならず、⽇本中が⼤きく影響を受けました。私のボランティア活動である多⽂化読み聞



かせ隊も発⾜のための会合がまさに2011 年3 ⽉11 ⽇に予定されていましたが、延期を余



儀なくされ、余震の続く中、ようやく設⽴の会を開催したことは、昨⽇のことのようです。



被災地に嫁いできた外国人ママさんとの「深い絆」



 活動を始めてしばらくした頃、絵本関係の知⼈からお声がけいただき、また以前から仙台



を拠点に外国⼈⼦弟の学習⽀援をしている友⼈とも連絡を取り合い、2012 年の春に⽯巻市



へ向かいました。⽯巻市には、川崎市からもたくさんのボランティアの⽅達が、がれき除去な



どの作業のために通われていましたが、私たちの⽬的は、海外から嫁いで来た⼥性たちやそ



の親⼦たちと絵本や⾳楽などを通じて交流することでした。



 ⽯巻市役所で窓⼝通訳をしている中国、台湾、フィリピン、韓国出⾝の4⼈の⺟親たちと意



気投合し、「ハッピーママの会」が⽴ち上がりました。彼⼥たちは、⾔いました。「ママたち



がハッピーじゃないと⼦どもたちもハッピーになれないでしょ?」と。始めは、突然神奈川



県からやってきた私たちにすぐには打ち解けることが難しいようでしたが、数時間⼀緒に



過ごし、彼⼥たちの⾔葉と⽇本語での読み聞かせをしたり、ゲームをしたり、お国⾃慢料理



を⼀緒に⾷べたりすることですっかり仲良くなっていました。震災直後の海岸の様⼦や外



国⼈⼥性として感じたことなど、夜中まで⽿を傾ける⽇もありました。⽯巻市には、⽇本⼈



男性と結婚する外国⼈⼥性がたくさんいて、その⽅達の悩みを聞いたり、相談にのったりす



るのも「ハッピーママの会」のメンバーです。



 その後、ほぼ毎年⽯巻市を訪問し、そのうち⾃宅に招かれたり泊めていただいたりする仲



になりました。いくたびに本⾳で話せる仲になり、コロナ禍直前までは、交流が続いていま



した。もちろん今でもFacebook などSNS で時々近況報告をし合ったりしています。最近



は、コロナが落ち着いたら、また会おうね!というのが彼⼥たちとのあいさつになっています。

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