日体大体操部コーチで、地域住民向けの「坂戸青空体操」の講師を務める 新井 庸太さん 坂戸在住 24歳
体操から活力を
○…4月から毎週末、坂戸御嶽神社で行われている住民向けの「坂戸青空体操」。助手として勤務する日体大体操部のコーチを務めている縁で、少年野球時代の監督から依頼を受け、毎回講師として汗を流す。ラジオ体操を基軸に軽い運動も取り入れるなど、幅広い年代の参加者に合わせて工夫を重ねる。「体操をきっかけに活力が湧いたり、コミュニケーションの場になればうれしい」と爽やかに語る。
○…坂戸小、高津中出身の地元っ子。幼い頃から活発でダンスや水泳など様々なスポーツに挑戦してきた。野球は高校まで続け、中学時代の恩師の出身大学でもある日体大で体操に出合う。得点を競うのではなく集団の演技で魅せる分野で、3年時に見に行った「世界体操祭」で意識が変わった。年齢も、障害や技術の有無も関係なく、生き生きと演技する出演者の姿に圧倒された。「技よりも大切なものがある」。それが体操の一番の魅力だと感じている。
○…恩師に憧れ、中学校教員の道も描く。教育実習では「あたりまえをあたりまえにやる」大切さを子どもたちに教えた。あいさつや片付け、小さなことを一人ひとりがやれば「行動から心も揃う。それが大きな力になる」。信念はまっすぐに伝わったのか「別れ際はみんな泣いてて。こっちも泣けてきちゃった」と照れ笑いする。
○…NHKの「テレビ体操」にアシスタントとして出演するなど多忙な中、「学生の頃は月1で飲んでいた」体操部の同期は得難い仲間。近況を語り合うのが息抜きだ。助手の任期はあと一年。その先は「体操教室をやりたい」と思い描く。どうせなら全世代にと夢は大きく。「仲間と一緒にやれたら」。指導者の受け皿も作りたいと思いを重ね、歩みを進める。
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3月29日