フロンターレのスタッフとして「川崎ものづくりフェア」を担当する 加藤 祐美子さん 末長在勤 42歳
縁と経験 全てを今に
○…久地や宇奈根、下野毛などの地元工業会らが町工場の技術を発信する「川崎ものづくりフェア」。明日の開催を前に、共に取り組むフロンターレの担当として下準備や全体の調整に奔走する。作り手の熱意を肌で感じてきたといい「こんなにすごい技術が川崎にあることを知ってもらいたい」。多彩なアイデアを形にしたワークショップもあり「私自身楽しみ」と笑顔を見せる。
○…出身は大阪府。中学時代はバスケ部だったが、2つ上の姉のサッカーの練習試合に助っ人として参加し「全然できなくて悔しくて」、高校からサッカーを始めた。立命館大4年の時は編入してきた姉とともにインカレ出場を果たしたことも。今のなでしこリーグでプレーし、けがで引退する28歳まで駆け抜けた。働きながら選手を続ける女子サッカー界。運送補助をしていた頃、配達先の京都の呉服屋さんが「練習前に食べや」とパンを用意してくれていたのもいい思い出だ。
○…大学生の時の海外遠征のチームメイトからの誘いを契機に、30歳でフロンターレのスクールコーチに。「気づけば11年」子どもたちに指導してきた。日々接する中で楽しさと伝えることの難しさを実感し「子どもの表情が答え」と胸に刻んできた。「縁に恵まれ全てがいい経験。今につながっている」と晴れやか。「家族やスクール生たちに恥じない行動をしたい」と信条を語る。
○…コロナ下でプロモーション担当に異動。制限の中で工夫を凝らし、各所と連携してさまざまな取り組みを進めてきた。ホームゲームやイベントはもちろん、常に目線の先にあるのは地域活動。「日常の中にフロンターレが溶け込み、地域の皆さんの笑顔につながれば」。今日も足元に目を向ける。
|
|
|
|
|
|
4月26日