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高津区 コラム

公開日:2022.07.22

不定期連載コラム
違っているから、おもしろい!
 第12回 食べ物から考える「多様性」について【2】 

  • 6月のイベントの様子

  • ボリビア風パパ・ア・ラ・ワンカイーナ

 今回も前回に引き続き、食べ物の話題を少し。世界には、私たちには珍しい食べ物がたくさんあって、テレビなどでは見かけますね。実際に口にすることがなかなかないものもありますが、案外日本でも身近な食材だったりします。第11回でご紹介したブルガリアのおやつもそうでしたね!



南米に位置するペルーには、茹でたじゃがいもをスライスしてチーズと黄色い唐辛子ペーストで作ったソースをかける「パパ・ア・ラ・ワンカイーナ」という料理があります。おもしろい名前ですね。これは、ペルーを代表する料理です。じゃがいもは、アンデス地方原産と言われていて、2000種類もあるそうですから驚きです。じゃがいものほかにトマト、とうもろこし、唐辛子、カボチャは、ペルーやボリビアなどを含むアンデス地方の原産です。私たちが普段食べている野菜が遠く南アメリカから渡って来たんですね。ブラジルには、トルコの移民が持ち込んで今ではブラジル料理として定着している「エスフィーハ」というスナックもあります。先日、6月26日(日)には、ボリビア出身のイルセ・ララさんによるアンデス文化紹介の講座が開催され、ボリビアの「パパ・ア・ラ・ワンカイーナ」が紹介されました。こちらは、チーズではなく、ピーナツバターを使ったソースでした。



ドイツの食べ物について「学びの場」も



 あさって7月24日(日)には、ドイツ出身のヨアヒム・シュミットさんがドイツの食べ物や文化についてお話しをしてくれることになっています。(*下記)



 南米には、日本からの移民がたくさん渡っていて、日系2世3世の方達が今は日本に住んでいるということも珍しくありません。海外への移住が始まったのは、120年以上も前、1868年のハワイへの集団移住からだそうです。一見日本人に見える日系人の方が、日本語は話せないけれど、ポルトガル語で育ちました、という話もよく聞く話です。



みなさんのお近くにも、もしかすると日系人の方が住んでいるかもしれません。100年以上も前に海を渡って遠く南米に移り住んだ子孫の方達と話していると、地球がとても小さく感じるのは、私だけでしょうか?



*多文化公開講座ドイツ編 2022年7月24日(日)14:00〜16:00



 申し込み:カフェイズミ【電話】044-852-3034 川崎市高津区下作延3−20−5

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