高津区 コラム
公開日:2023.03.10
不定期連載コラム
違っているから、おもしろい!
第18回 「私たちが考える多文化共生」について
違う価値観について、様々な方向から考えてきましたが、私たちの周り、地域でも日々、遭遇する「へえ〜そうなのか!」とか「そんなふうに考えるんだね!」など、経験することがたくさんあります。まして、違う国に行って住んでみると、毎日が驚きの連続です。私自身、1996年から家族で住んだ2年間のオランダ生活は、短いものであったにも関わらず、その後の私の考え方に大いに影響を及ぼしました。オランダといえば、日本とはとても関係が深く、江戸時代、長く鎖国をしていた日本が唯一交易をしていたのがオランダでしたね。日本語には、たくさんのオランダ語が入っています。ランドセル(Ransel/ランセル)、ブリキ(Blik/ブリク)、半ドン(オランダ語で日曜日は「ゾンタフ(タク)」半分だけ働くことが半ドンという日本語になった)、アスベスト(Asbest/石綿)、なんと、おてんば(Ontembaar/=「手に負えない」の意)も、オランダ語由来だそうです。この他にもたくさんのオランダ語が日本語になっています。知らずにオランダ語をたくさん使っていたんですね。
海外での経験「多言語読み聞かせ」の礎に
オランダは、国自体がとても自由な発想を根本理念としているため、オランダ人もとてもおおらかでオープンです。そんな国に住んでみて、街の中で体験する異文化や多様な価値観はとても刺激的でした。同じヨーロッパでも、隣接するドイツや近隣諸国のフランスなどとも一味違った開放的な雰囲気がありました。その後、アメリカのボストンにも住み、そして帰国直前にアメリカ同時多発テロも間近にニュースでは伝わらない肌で感じたさまざまな思いがありました。日本に帰国してからは、その二つの国での経験を活かして、小さなボランティアグループで多言語の読み聞かせを始めました。
そのような体験談を3月18日(土)に川崎市国際交流センターでお話しさせていただくことになりました。お時間ある方は、どうぞおいでください!
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