4月9日に投開票が行われた統一地方選挙。高津区では定数9の市議選に13人、定数3の県議選に5人が出馬して、9日間にわたる選挙戦を繰り広げた。
市議選青木氏がトップ当選
現職と新人が入り乱れ、接戦となった市議選。結果的に安定した選挙戦を展開した青木功雄氏(自民)が5期連続のトップ当選。次いで岩田英高氏(維新)が票を伸ばし初当選を果たした。
また岩隈千尋氏(立民)、堀添健氏(立民)、大島明氏(自民)が議席を獲得。小堀祥子氏(共産)、春孝明氏、平山浩二氏の公明両氏も当選した。
残る1議席を巡っては、深夜12時過ぎの開票終了間際までもつれる展開となり、宗田裕之氏(共産)が最後の議席に滑り込んだ。
一方、宗田氏に肉薄した鈴木明伸氏(国民)は、わずか15票差で涙を飲む結果に。無所属からの出馬となった金屋隼斗氏も、議員の不正追求等の実績を活かし支持を呼び掛けたが、あと一歩及ばなかった。また現職の斎藤伸志氏(自民)は、2期の実績を前面に地域経済活性化策推進などを訴えたが票を伸ばせず議席を失った。バラマキ政策の見直しや、大規模減税を訴えた根岸幸一氏(無所属)の奮闘も実らなかった。
新人当選は1人
今回、当選者の顔ぶれは現職8人、新人1人。現職の強さが際立った前回(2019年)の選挙戦で敗れた岩田氏がリベンジを果たす一方で、自民3議席の一角を占めてきた斎藤氏が落選した。その他、今回の市議選も、初出馬となった新人候補の当選は叶わなかった。
高津区の投票率は41・58%で前回(2019年)と比べて1・39ポイント上回ったものの、50%を大きく割り込んでいる。
県議選トップ当選は小川氏
前回(2019年)から、1議席増の定数3となった高津区の県議選。石田和子氏(共産)の引退により、候補者の構図は現職2人と新人3人。市議選同様、激しい選挙戦が繰り広げられた。
そんな中で、幅広い層から着実に支持を集めた小川久仁子氏(自民)が大量得票を集めトップ当選。7期目の議席を獲得した。また、現職の斉藤尊巳氏(立民)が今回も議席を堅守。3議席目の行方に焦点が集まった。
1増議席巡り接戦
投票日当日、22時ごろから発表される開票速報でもなかなか結果が出ず、各陣営とも固唾を飲んで得票の経過を見守る中、終盤まで接戦を演じたのは、自民2議席目を狙った小野倫太郎氏、現職の石田氏の後継出馬となった野末明美氏(共産)と、高津区からは初出馬となる元職の日浦和明氏(維新)の3氏。
結果的には3氏の間での得票差1500未満という接戦の末、日浦氏に軍配があがり、小野氏、野末氏の健闘もあと一歩及ばなかった。
当選者の顔ぶれは現職2人、元職1人。こちらも新人候補には厳しい選挙戦となった。
高津区の投票率は41・43%。前回(40・06%)との比較で1・37ポイント上回った。
初当選者のコメント
全国的に今回の統一地方選挙では、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙をともに制し、さらに奈良県知事選でも勝利するなど日本維新の会の躍進が目立ち、その追い風が高津区にも及んだ。
初当選となった岩田氏は「政治家を志した時の初心を忘れず、市民の為に頑張りたい」と話し、県議返り咲きとなった日浦氏は「教育無償化など、子育て世代への投資や減税、積極財政等を行い、成長する日本を取り戻すべく地元の声を県政にしていきたい」などと抱負を語っていた。
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