不定期連載コラム
違っているから、おもしろい！
第19回　末長で目指す「誰一人取り残さない社会」

皆さんと楽しんだ「焼きそば作り」の様子

　SDGsの掲げる「地球上の『誰一人として取り残さない社会の実現』」を目指し、「多文化共生」を活動の基軸に据える「THE アート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊」。絵本の読み聞かせや障がい者のお芝居など、多角的な活動を実践してきた私たちの拠点が、今年度から高津区内の末長市営住宅「ふれあいルーム」へと移転。地域の方々の「居場所作り」を継続することになりました。

５月22日に活動拠点を移転

　末長市営住宅には、ご家族でお住まいの方たちもいらっしゃいますが、「ふれあいルーム」ってどんなところなの？とのぞいてくださるのは、一人暮らしのおばあちゃんが多く、今後「男性の方達にもいらしていただきたいなぁ」などとも思っています。

　私たちがこの「ふれあいルーム」を担当するのは、毎週火曜日と金曜日。５月22日のオープン以来、少しずつ市営住宅にお住まいの皆さんがいらしてくれるようになり、先日は、みなさんと一緒に焼きそば作りを楽しみました。食後は、読み聞かせ隊の友人であるミュージシャンの方が、前日がお誕生日だったというおばあちゃんのためにハッピーバースデーの曲を弾いてくださり、みんなで大合唱！お孫さんの話や好きな食べ物の話、亡きご主人と楽しんだサルサ！のお話など、話題に事欠かず、私たちのほうがずっと楽しませていただいています。「いつも一人暮らしだから、毎日、ご飯食べてテレビ見て昼寝して...なのよ〜」とおっしゃる方が多く、少しでもおしゃべりでうきうきする時間を作っていただきたいと思っています。また生活の中で困ったことがあれば、必要な行政の相談窓口にお繋ぎすることになっています。

　雨が降っても市営住宅内なら、気軽にいらしていただけるので、今後は、旧拠点「カフェイズミ」の頃に培ったアイディアを駆使して様々な企画を立てていく予定です。そして、市営住宅からさらに地域の方々にもいらしていただけるようにしたいと思います。末長に「まちのひろば」が育まれていきますように！

末長市営住宅コミュニティスペースは、どなたでもご利用できます。

川崎市高津区末長２丁目15−３（3号棟入口すぐ左側）