自由なリズムで太鼓を叩く「リズムフェス」の代表者を務める 川野 めぐみさん 二子新地在住 49歳
辿り着いた、音楽の真理
○…川崎市の新庁舎前で行われたイベント「みんなの公園祭」で自身が広める「リズムフェス」を披露した。皆で自由にリズムを合わせて太鼓を奏でる事で知らない人とも意思疎通が図るスタイルが人気を集め、当日は200人を超える観客で大いに賑わいをみせた。
○…現在は区内で「楽しく弾く事」をモットーにしたピアノの教室を主宰。また太鼓や民族音楽の教室もあり、音楽を通じて行うコミュケーションを大事にしている。長年、音楽に携わってきたからこそ「音楽は習うのではなく、楽しんだり遊ぶもの」と矜持を語る。「誰もが音楽で遊べる環境を増やしたていければ」といった願いも。
○…東京都生まれ。母がピアノ講師だったことから、幼少の頃からピアノ漬けの毎日。望まぬまま入学した音大でもプロになるのは難しく、ピアノ先生に。保護者から厳しいレッスンを求められるたびに「(生徒が)自分と同じような道を歩むのでは」と、技術のみを追い求めてきた自分の姿を投影。過去のトラウマもあり、一時は音楽と無縁の日々を過ごした。
○…転機が訪れたのは子どもと訪れた楽しく音楽と触れ合いながら主体性を引き出す音楽教育。親子で楽しく歌ったり、踊ったりする光景を目にし「譜面の正確性だけが音楽の全て」という呪縛から放たれた。「これなら自分で出来る」と市内で同様の教室を開講。水を得た魚のように今度は、リズムで太鼓を叩く教室に子どもをおんぶしながら通い「個人競技で戦う音楽」から脱却。集団で楽しむことを学び「リズムフェス」のメンバーと出会い現在の活動の礎を築いた。趣味は旅行や映画。「たまにはリフレッシュも必要」と話す笑顔は、心底音楽を楽しめる環境を手に入れた喜びに満ち溢れている。
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12月8日