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高津区 人物風土記

公開日:2023.12.08

川崎北税務署の署長として職務にあたる
井上 卓也さん
都内在住 60歳

正しく周知、「税」の大切さ

 ○…川崎市北税務署の署長に就任したのは今年7月。約半年が経過し、確定申告の時期が近づいてきたこともあり「正しく、迅速な対応を行っていきたい」と話す。これまで東京国税局の徴収部などで手腕を発揮し、また人事の職務も約15年間にわたり遂行。滞納処分など「徴収」と、署員の「マネジメント業務」のスペシャリストとして、署を牽引している。

 ○…東京都出身。両親の仕事の関係で転校が多く親友が少なかった。そんな中、父の勧めで出会った剣道。小学3年から高校卒業まで続けたことで自信もつき、友人にも恵まれるように。「勧めてくれて有難うって、今でも親に言いますよ」と笑顔で話す。社会科の教師を志していたが、商学部では、社会科の教員免許の資格が取れない事を知り「参りましたね」と当時を振り返る。気持ちを切り替え、財務に関する勉強に励み、東京国税局に進んだ。

 ○…入局した頃の世間はバブル真っ只中で浮ついていた。配属された徴収部では「滞納処分」などを担当。局内では「最後の砦」とされているが、税に関する認知はまだまだ低く、世間からは「取り立て屋」と称された。平成に入り、消費税が変わり、また「税」を題材にしたドラマや映画も増え、徐々に理解も増え、公平性が保たれるように。初めての署長は約3年前でコロナ禍の初期。全てが手探りの事態にも困惑せず、これまでの経験を活かし、陣頭指揮を執ってきた。

 ○…趣味は身体を動かす事。自身のマインドと職務のイメージとの乖離を埋めるべく長く続けてきたのが「空手」。ともすれば疲弊してしまうかもしれない心のバランスを整え、己を鍛えてきただけに今後、川崎北税務署の舵取りにも大きな期待が寄せられている。

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