7月16日にサウジアラビアで開幕するレスリングU15アジア選手権に出場する 永田 裕生さん 久本在住 14歳
勝利こだわり、いざ世界へ
○…父親は元レスリング全日本王者で、新日本プロレスで活躍している永田裕志さん。父に導かれるかのように幼少期からアマチュアレスリングに傾倒し、直近才能が一気に開花。レベルの高いフリースタイル75キロ級日本代表選考会を勝ち抜き自身初となる国際大会への出場を決め、さらに全国中学生レスリング選手権大会でも優勝した。
○…元々「無心に、強くなりたい」という強いポリシーの下、遠方であっても、より良い練習環境を求めて国内屈指のアカデミーで力を養うなど、ひたすら競技に邁進してきた。持ち前のタフな精神力とストイックさに、ここ最近の大会では「勝利へのこだわり」が加わったことが、破竹の快進撃に繋がっているのは明白。試合相手ごとに戦法を変幻自在にスイッチするスタイルは、関係者から「本当に14歳の選手なのか?」と高く評価されるほど。「確かに自信が付いてきました」と、笑顔で近況を語る。
○…普段は東高津中学校に通う3年生。「日々、レスリング競技に打ち込む姿にクラスメイトの反応は?」と尋ねると「みんな応援してくれますよ」と嬉しそう。そんな周囲に対し、体育祭の時には応援団長を買って出るなど、ムードメーカーとしての役割を全うしているのだとか。
○…間近に迫った「U15アジア選手権」は今後を占う試金石の一つ。現状、この階級における、日本一の選手として臨むだけに、成績の如何では「2028年の五輪出場」「金メダル」さらには「プロ入り」へと選択肢は大きく膨らむが、景気の良い言葉は少ない。それは全日本王者でありながら五輪出場を果たせなかった父を通じて、その道の厳しさを知っているから。それでも若き才能は着実に高みを目指す。地道に、一歩ずつ―。
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3月21日