不定期連載 市民健康の森だより 第171回 第三京浜横の森の「クヌギの活用」について
春日台公園の西側斜面、第三京浜の横の森にはクヌギが生育しています。私たちの先人会員が植林したものです。クヌギは成長が早く伐採しても萌芽更新によって10年ほどで再生します。クヌギ材は硬く昔は建築材や車両船舶材として使われ、シイタケ栽培原木、薪など用途が広く、里山の暮らしには欠かせない木でした。広葉樹なので落ち葉は堆肥として循環型農業へも貢献できます。
私たちはここ数年、秋にクヌギを間伐しシイタケ栽培原木や炭焼き用の薪に利用しています。昨年は12月5日に3本伐採し倒木はそのまま斜面に放置して乾かしていました。1月23日にはこれらの倒木を90cmほどの長さに切り、担いで運搬できる状態にまで準備しました。この倒木の始末は簡単ではありません。チェーンソーを使いますが斜面に横たわる倒木を切る際はちょっとでも切り口の角度が狂うと刃が挟まり動かなくなります。チェーンソーを扱いなれた会長が作業しましたが相当のご苦労をされました。
大和生研さんの協力も
2月6日には、以前にも紹介した坂戸のKSPに事業所をお持ちの「大和生物研究所」からの参加申し出があり、切ったクヌギを斜面部から広場へと運んでもらいました。クヌギを担いで急斜面を昇り降りしますからかなり大変な作業となります。大和生研さんからの若く体力のある皆さんのご参加はありがたい限りです。このクヌギ、太さがある部分はシイタケ栽培原木として使います。3月13日には今年の「里山保全体験教室」が始まりますが、当日の作業はシイタケ菌駒打ちを予定しています。クヌギの原木に小指の先ほどの大きさのシイタケ菌をまぶした「駒」を打ち込みます。打ち終わった原木は「ほだ木」と呼び、2夏経過するとシイタケが芽を出します。収穫まで日数が掛かりますが、最近はシイタケを収穫できる日が結構あり里山の恵みを実感できます。
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GO!GO!!フロンターレ3月21日 |
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3月28日