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公開日:2026.08.07
ブエナビスタ少年野球クラブ 「無理ない活動」で全国へ 独自のチーム運営、形に
高津区を拠点に活動する学童軟式野球チーム「ブエナビスタ少年野球クラブ」(吉井孝尚代表)が、8月15日から富山県で開催される「PRIDE JAPAN全国選抜学童軟式野球大会」に出場する。同チームは少年野球につきものとされてきた長時間の練習や保護者の負担を極力減らした「無理のない活動」を実践しており、その独自の取り組みが大会の選考基準をクリアし、大舞台に辿り着いた。
近年、スポーツの多様化や少子化に伴い、子どもの野球人口の減少が叫ばれて久しい。その背景には、土、日曜日を丸一日潰してしまう長時間の活動や、保護者のお茶出し、グラウンド整備といった「当番制」への負担感が、野球を始める、あるいは続ける際のハードルになっているともいわれる。こうした現状に一石を投じるべく同チームは「野球を選んでくれる子ども・家族を増やしたい」という理念の下、活動を続けてきた。
「ノーサイン」採用も
「ブエナビスタ少年野球クラブ」の大きな特長は、子どもと家族の「自主性」と「無理のない環境」を徹底して重んじている点。基本的に全体での活動は土・日・祝日の半日のみ。練習への出欠をはじめ、遅刻や早退も自由で、参加率だけで子どもを評価することはない。また、保護者による父母会や固定の当番制も設けていないという。
さらにグラウンド上での采配も独自のスタイルを貫く。試合ではベンチからサインを出さず、子どもたち自身が状況を判断してプレーを選択する「ノーサイン野球」を採用。指導者から子どもへの怒声や罵声も原則として行わない。子ども達へのリスペクトを忘れず、主体的に成長できる環境づくりに徹している。
出場選考基準をクリア
一方、強制されない環境だからこそ「子どもたちは限られた時間の中で集中し、自ら進んで自主練習に取り組むようになりました」と吉井代表。試合後には「野球ノート」をつけて課題を振り返るなど、一人ひとりが主体的に努力を積み重ねてきたという。今回、出場する全国大会は「大会本部より選抜、または推薦されたチーム」に参加資格が与えられる、という規定。日々の自主的な積み重ねが大会事務局の選考基準などをクリアし、全国32チームによる大舞台に結び付いた。
代表「新たな選択肢に」
しかし、大舞台を前にしてもチームのブレない姿勢は健在。吉井代表は「全国大会に出場することが私たちのゴールではありません」と語り、出場する選手だけを優先するようなチームづくりは行わない、と宣言。さらに「今回の出場を通して『こんな少年野球の形もあるんだ』と知っていただき、これから野球を始めようとする子どもや家族にとって、新しい選択肢の一つとなれば」と、期待を寄せる。
「無理なく続けられる環境」と「全国大会出場」を両立させた同チームの姿勢は、今後の少年野球のあり方に新たな風を吹き込むことになるのか。注目の緒戦は15日(土)、大阪府代表の大阪オールスターズジュニアとの間で行われる。
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