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藤沢 文化

公開日:2026.09.18

紙面に宿る熱

  • 紙面に宿る熱 (写真1)

 市内の高校新聞部が躍進している。2025年度に発行された全国の高校新聞を審査する「第30回全国高校新聞年間紙面審査賞」で今年7月、慶応義塾湘南藤沢高等部が150紙中5紙の最優秀賞を3年連続で受賞。また今月7日に結果発表された「第3回全国高校新聞コンテスト」では、同校が「奨励賞」、藤嶺学園藤沢高校が「情熱賞」を受賞した。

「生徒主体」つかんだ3連覇

 年間紙面審査賞で「最優秀賞」3連覇を果たした慶応藤沢高新聞部。部の主将を務める中山力樹さん(高3)は「部としての実力がついてきた」と達成感を語る。

 同部には現在、中高合わせて36人の部員が所属。多くの強豪校とは異なり、企画から取材交渉、記事執筆、編集まで全て生徒が主体となって進めるのが特徴だ。

 学校行事や生徒の活躍をはじめ、時流に合わせたインタビューやレポートなど、部員同士で書きたい企画を提案。先輩から後輩へ新聞づくりの基礎が受け継がれており、作業に行き詰まった際も、同じ道を経験してきた先輩へ即座に相談できる環境が整う。「自分がやりたいことをできる点が原動力になっている」と中山さん。中高一貫校の強みを生かして長く腕を磨く部員が多い一方、途中入部したメンバーの視点も柔軟に取り入れており、「読者に近い感覚を紙面づくりに反映できるのも強み」と話す。

 中山さんは「点数がつくものではないため評価の難しさはあるが、この流れを途切れさせず、全国に名を連ねる常連校になってくれたら」と後輩たちへ期待を寄せた。

「その場でしか聞けない声」届け

 一方、熱意あふれる紙面づくりで情熱賞を射止めたのが、藤嶺藤沢高校新聞部だ。受賞作となった2025年秋発行の校内新聞「大銀杏」は、52面におよぶ特大号。中心となって編集を手がけた秋山さん(高3)は「部をつないでくれた先輩方のおかげ。自分たちの情熱が伝わり、うれしい」と喜びを語る。

 掲載内容は、一昨年秋から部員が総力を挙げて書き溜めてきた校内行事や地域の施設、イベントの話題など多岐にわたる。年間予定表や街のチラシを吟味し、取材したいテーマを自分たちで自由に発掘してきた。

 モットーは「その場で取材した人しか伝えられない声を届けること」と秋山さん。膨大な編集作業に苦戦しながらも、取材に応じてくれた人への感謝を込めて、細部までこだわった。

 校訓「勇猛精進」の精神で取材に励んできた秋山さん。現在は受験勉強に専念しているが、「卒業前には受験体験を通した記事を残したい」と情熱は尽きない様子だ。

 「今後も取材に応じてくれた人の思いをしっかりと形にして新聞を作ってほしい」と後輩へエールを送った。

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