高津区 コラム
公開日:2026.10.02
不定期連載 市民健康の森だより 第246回 川崎区の「海風の森」を訪問しました
9月13日、川崎7区健康の森交流会の一環として、川崎区健康の森「海風の森」(浮島町公園)を訪問しました。川崎駅東口からバスで約40分、工場や倉庫が並ぶ埋立地の最先端に位置する同公園は、周囲の工場倉庫群の景観からは全く想像できない深い緑に包まれた森です。園内に一歩入ると、静けさと豊かな植生に驚かされました。20数年前、6000本の苗木を植えて育ててきた森で、現在は年間126トンのCO2を吸収しているそうです。
活動を担う「海風の森をMAZUつくる会」は、明治神宮の森づくりを手本に「密植・混植」を基本とした育成を続けているとの事。河津桜は苗木100本ほどを河津まで出向いて購入し植栽したそうで、現在は見事な桜並木となっています。春日台にも河津桜が1本ありますが、これはこの時に川崎区からお裾分け頂いた苗木が育ったと後ほど判明しました。思わぬ繋がりです。他にも川崎区の木である長十郎梨の栽培、ビオトープの池づくり、呉竹の保全など、多彩な取り組みが進められています。20数年の歳月で形成された森の厚みを感じることができました。一方で、会員の高齢化や参加者減少が課題となっており、現在の会員数は20名。活動日は毎月第2水曜・第2第4日曜だそうですが、参加者は少数で活動にも影響が出ているとのことです。
自然を「作り出す」活動の大切さを実感
当日は会の皆さんに公園内を案内していただき、植栽の工夫や森づくりの歴史について丁寧な説明を受けました。交流会の最後には「川崎の塩」を使ったおむすびをごちそうになりました。かつて川崎では入浜式塩田による製塩が盛んで、明治期に廃止された後、近年その文化を伝える取り組みが市民有志によって始められたそうです。海風の森の自然と、川崎の歴史をつなぐ味わい深いひと時となりました。
工業地帯のすぐ隣に広がる「海風の森」は、川崎の自然再生の象徴ともいえる存在です。今回の訪問を通じて、地域の自然を守り育てるだけでなく、自然を作り出す活動の大切さも改めて感じる機会となりました。
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