川崎市立日本民家園が今月1日、外国人観光客向けに英語版のガイド本「日本民家園ガイドブック」を発行した。
翻訳は同園のボランティア「炉端の会」の英語ガイドチーム7人が3年かけて行った。中心人物のひとり、松下繁さん(67・菅仙谷在住)は「外国人にも分かりやすい本ができた」と喜んでいる。
多摩区生田緑地内にある同園は25棟の文化財建造物を有する古民家の野外博物館。毎年約3千人の外国人観光客が訪れるという。以前から英・韓国・中国・仏・ポルトガル・スペイン語のリーフレットを配布していたが、ガイド本として冊子にしたのは今回が初めてだという。監修は千葉大学院の日本建築史、西洋建築史専攻のマーティン・モリス教授。日本語版に沿った内容で園内の建造物の案内や江戸時代の民家の特徴や暮らしぶりを紹介している。
松下さんは「”自在鉤”や”いろり”など日本独自の言い回しを翻訳するのに苦労したが勉強になった。今後は子ども向けの本を作りたい」と話した。
ガイド本はA4サイズで全74ページ。定価1500円。同園受付で発売中。初回発行部数は500部。問合せは同園(【電話】044・922・2181)まで。
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