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公開日:2026.04.10

川崎市王禅寺処理センター 自然共生サイトに認定 生物多様性保全に価値 

  • 川崎市王禅寺処理センター=市提供

    川崎市王禅寺処理センター=市提供

 川崎市は3月18日、麻生区王禅寺にある「川崎市王禅寺処理センター」の敷地の一部が、生物多様性の保全が図られている場所として、主務大臣(環境大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)から「自然共生サイト」に認定されたと発表した。市内の認定は3番目、市有地としては初。

 世界的に生物多様性の損失が続く中、国は自然を回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」をミッションに、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する目標「30by30(サーティバイサーティ)」を掲げている。この目標達成のための取り組みの一環で、環境省は23年から自然共生サイトの認定を開始。25年4月に施行された「地域生物多様性増進法」に基づき、生物多様性の保全や回復を図る区域を主務大臣が認定する仕組みとなった。

 認定には、里地里山のような特徴的な生態系があること、在来種を中心とした多様な動植物の健全な生態系が存在すること、希少な動植物が生息生育していることなどの価値が求められる。今回、市北部のごみ処理の基幹的役割を担う同センター敷地内の約0・38haで、在来種を中心とした健全な生態系保全が計画されていることなどが認められ、3月17日付で認定を受けた。認定期間は31年3月までの5年間。

 希少種の保全や安全管理の観点から認定地の詳細は非公開だが、同センター敷地内には「王禅寺エコ暮らし環境館」や屋上庭園などが整備され、一般開放されている。市民は施設内の「自然共生ゾーン」などを通じ、豊かな緑地や里山環境などにふれることができる。

 市内では桐光学園中学校・高等学校(麻生区)のホトケドジョウのビオトープと雑木林、花王(株)川崎工場(川崎区)が認定されているが、市有地では初。市は全国都市緑化かわさきフェアを契機に「人と自然が共生する幸福な社会」の実現に向けた「みどりの将来像」を3月に策定。その中でも自然共生サイトを推進する考えが示されている。市担当者は「今回の認定を機に民間事業者とも連携して取り組みを広め、市内の生物多様性が保全された地域を守っていきたい」と話す。

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