多摩消防関係団体創立50周年記念事業実行委員会で委員長を務める 吉澤 徳重さん 登戸在住 80歳
仲間を思い、故郷を守る
○…登戸で祖父と父親、息子の4代にわたり消防団に従事。20代前半から活動を約25年間続け、4月に発足した多摩消防団OB会の会長にも就任した。「50周年を機に現役もOBも消防3団体が力を合わせ、活動に勢いがつけられれば」。委員長として記念祝賀会をきょう16日に迎え、多摩消防団、多摩防火協会、多摩消防研究会が積み上げた半世紀をそっと振り返る。
○…姉3人、弟2人の6人きょうだいで、幼少から農家の力仕事が日課だった。出身は登戸小、稲田中学校。父親を7歳で亡くし、その背中を追って中学卒業後に「とび職」の修行に約10年つぎ込んだ。消防団の門を叩いたきっかけは「お前の番だ」という地元の先輩の一声。いつでも出動できるように、電話と長靴、消防服はそばに置いて床に就いた。年明け早々、火事で3カ所出動したことも思い出の一つだ。「現場では先輩が後輩に『そっちは危ないからこっちへ回れ』とか教えてくれた。訓練や仕事の後は飲みながらいろんな話をしたり。一緒に過ごした仲間は今もつながりがある」
○…在籍中は副団長を務め、退団後は阪神・淡路大震災など度重なる大規模災害を契機に、初代委員長として「多摩消防ボランティア委員会」を結成。当時は元団員やその家族ら有志200人近くが登録し、年3、4回の防災訓練やバザーを企画。「基本は助け合い」。ボランティア組織として、その結束力は現メンバーに受け継がれている。
○…一般社団法人神奈川県鳶工業連合会の役員、多摩区では組合長を務める。「とび職も消防団も同じ。井田(哲芳)団長も仕事仲間だし、地域の仕事だから横のつながりは大事」と笑みをこぼす。「消防団を一度は経験しておくと、役立つことはたくさんある」。将来を見据え、次世代に気持ちを託す。
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>
|
|
|
|
|
|
4月19日