AI(人工知能)を活用した動画作成・編集の技術開発に取り組む富士通は、川崎市と連携して生田緑地で実証実験に着手。生田緑地に加え日本民家園など3施設の協力のもと、同社は新技術の実用性を検証する。来年の商品化を目指しており、一般市民が参加する実験を4月以降に行う予定だ。
専門知識や経験、作業時間が必要とされてきた動画作成・編集にAIを導入し、広告業界などへの普及を見込んで実用化しようという試み。課題だった動画のストーリー(骨組み)づくりと編集作業を、既存動画などをもとに法則化しAIに学習させ、PR動画が自動で簡単に生成できる仕組みにしたい考えだ。
富士通は今月6日、実証実験を報道機関に公開。スマートフォンで撮った日本民家園に関する複数の動画をAIで編集し、PR動画のサンプルを作成した。同社は「来訪者参加型プロモーション動画」と称し、将来的には観光地やイベント会場で動画投稿の機会を設け、企業や行政と一体で実現するPR動画づくりを目指す。
システム発案者でリーダーの車古英治さん(47)は「川崎市の観光資源を生かし、市民が参加できる新しい動画の相互コミュニケーションのきっかけをつくりたい」と思いを語る。市担当者は「新技術が実用化に向かえば、市の魅力発信や集客増にもつながる」と期待を寄せる。
同社は昨年11月、市シティプロモーション推進室に新システムの企画を提案。生田緑地を実験の場として、翌月に開発が始動した。年明けに同社の社員らが緑地内で動画を撮影し、複数の素材をAIが切り出してつなぎ、数十秒のPR動画が完成。先月22日から3月13日まで、緑地内のほか川崎駅北口と多摩区役所内のスクリーン画面で放映している。
検証結果を踏まえ、4〜5月の連休に合わせてイベント参加者向けの実証実験を生田緑地で企画する方針だ。
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