中原区を中心にさまざまな場所で踊りを披露している『日舞・扇乃会』。会主である花柳錦右さんは昭和19年生まれの71歳で、現在も自身の公演のほか、弟子の稽古、中原区文化協会会長としての活動など、忙しい日々を送る。なかでも、力を入れているのが高齢者介護施設などで踊る慰問活動だ。「頼まれればどこへでも行く」をモットーに、地域の施設などをボランティアで訪問する。中原区はもちろん、川崎市、横浜市、東京都、遠くは富士山近くの施設まで出向いたこともあるそう。中原区内の施設には毎週通っている施設もあり「入居者の方が待っていてくれるのが嬉しい。踊りを一緒に楽しんでくれるから、その気持ちが私たちの力になっていますね」と微笑む。
現在は週に3日くらいのペースで弟子とともに施設へ出向いている。『ひなまつり』『ズンドコ節』『東京音頭』などを、会場に集まった人たちと一緒に踊る。新年や年度末の3月、敬老の日の前後は依頼が多くなるという。今でも元気に活動ができるのは「よく食べて、よく踊ること。無理しないでやるのがいいんです」とにっこり。花柳さんは「日本舞踊を通して社会貢献する」ことが信条。「これからもたくさんの場所でたくさん踊って、多くの人に日本舞踊を見てもらいたいですね」
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