県タクシー協会川崎支部は、JR新川崎駅前広場のユニバーサルデザインタクシー(以下UDタクシー)専用乗り場で、先月28日から配車システムの運用を開始した。システムの運用は県内初で、車いす利用者など一般のタクシーが利用しづらい人の利便性向上が期待される。
UDタクシーの車両は、車いす利用者や妊婦などが利用しやすく設計された車を使い、同じ料金で誰でも利用することができる。
この配車システムは、駅前に設置したセンサーがUDタクシー乗り場に10分以上車両が無いことを感知すると、新川崎駅周辺のUDタクシードライバーやタクシー事業者に配車を指示するメールが通知され、ドライバーに配車を促す。
システムの導入は、一般のタクシーが乗りづらい人の支援やタクシー事業者のUDタクシー普及促進のため、同支部が進めてきた。センサーが11月上旬に設置完了したことに伴い、28日から運用されている。稼働は午前8時から午後10時まで。
UDタクシーの導入台数は、市内で36台。そのうち、15台程度が新川崎駅周辺で運用されている。予約で混雑することもあるため、同支部は2017年度までに市内で100台の導入を目指している。
システムが稼働するJR新川崎駅前広場は、同支部と川崎市が結んだ車いす利用者や高齢者など全ての人に優しいまちづくりを進める協定に基づいて、3月からUDタクシー専用乗り場として利用されている。
同支部担当者は「システムの導入でロータリーに向かう運転手が増え、利用しやすくなるのでは」と話す。
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