今年の春の叙勲で、区内の書家・阿部朱昂(76/本名・阿部十紀子)さんと元川崎市議会議員の立野千秋さん(70)が文化、地方自治等で功績を残した人に贈られる「旭日小授章」を受章した。5月11日には国立劇場で勲章伝達式が行われ、賞状と勲章が贈られた。
取材に応じた阿部さんは現在、国際書画連盟理事長、日本書道美術館副館長を務める。長年にわたり、書を通じ、伝統文化の普及に貢献。国内だけでなく、世界に仮名文化をひろめ、これまで60年に及ぶ書の実績がある。海外への日本文化の普及などに尽力、書の伝統を伝えてきた。今回の受章を受け阿部さんは「身にあまる光栄で人生において最高の喜び。陛下のお言葉に感激に満ちた時間でした」と話した。今年は阿部さんが主宰する昂筆会の創立60周年を迎える。「引き続き次世代に繋げるべく研鑽に励んで参ります」と話し、活動の継続を誓った。
叙勲とは国家や公共に対して功労のある人に勲章を授けるもので、大勲位菊花賞、桐花大綬章、旭日章、瑞宝章、文化勲章、宝冠章などがある。
褒章とは、社会における優れた行いや業績のある人に褒章の記章を授与するもので、紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章、紺綬褒章の6種類がある。
中原区在住の受章者は以下の通り(順不同・敬称略)。瑞宝小綬章/阿部健(70)元岡山大学事務局長、同/杉本克巳 (70)元沖縄地区税関長、
瑞宝双光章/梅原由彦 (70)元内閣府事務官、同/冨岡茂太郎(75)現保護司、藍綬褒章/朝山秀男(77)現保護司
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