サッカーをテーマにしたプログラミング学習と実践を通してキック技術の向上を図るイベントが、12月6日にフロンタウンさぎぬま(宮前区)で開催され、川崎市近隣から10組の親子が参加した。川崎フロンターレ、アルファメディア(富士通オープンカレッジ武蔵小杉校)、朝日新聞社の3社共同による初めての取り組み。
プログラミングの時間と実践の時間を2回ずつ交互に設け、それぞれ富士通オープンカレッジ武蔵小杉校の講師と川崎フロンターレスクール普及コーチが指導。プログラミングには、子ども向け学習ツール「Scratch(スクラッチ)」を活用した、川崎Fコーチ監修のコンテンツを用いた。
参加した子どもたちは、Scratchで動きや音などを指示するブロック同士を連結させ、PK戦のゲーム作りに挑戦。実践で学んだ正確なキックの歩数やボールとの距離感などを落とし込んで完成させた。
参加した中原区在住の波多宗優君(8)は「実践でもゲームでもゴールが決められて楽しかった。また参加したい」と笑顔。東京都から参加した綿野悠君(7)は「プログラミングは少し難しかったけど、楽しかった。サッカーもプログラミングも頑張りたい」とし、母のひとみさん(43)は「意外な組み合わせだが、頭の使い方で繋がりがあると知り、興味深かった」と話した。
スポーツにおける差、埋めるツールに
イベントの様子を見守ったアルファメディアの小湊宏之社長は、プログラミングで養われる思考力をスポーツに組み合わせることで、子どもたちの可能性が広がることに期待を寄せている。「幼少期は、運動神経の高い子や体力のある子が活躍しがちだが、苦手意識のある子でも考える力があれば上達できることを知り、スポーツを好きになってもらえたら」と語る。同社では、プログラミングとスポーツを融合し、両者の振興につながるような取り組みを強化していきたい考えだ。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>