気温が上がるにつれ、川遊びやバーベキュー利用者などのレジャー客でにぎわいを見せる多摩川の河川敷。それに伴い、水辺での事故も多発し川崎市内の多摩川では例年、年間の水難事故の半数が夏場に発生。中原消防署(飯田康行署長)は警戒を強めている。
市内多摩川の水難事故に関して、昨年は出動した26件のうち13件が5月から9月に起こった。19年は30件中16件で、18年は40件中21件。中原署によると、被害者は大人が多く、酒に酔って飛び込んだり、溺れた子どもを助けようとして自身が溺れてしまうなどの二次被害がみられるという。
中原署担当者は「溺れた場合は慌てずに浮いたまま救助を待ち、溺れている人を発見した場合はすぐに通報を。二次被害を防ぐため、むやみに助けに行くことは控えてほしい」と呼びかける。
消防庁と合同訓練
中原署は6月2日と3日、多摩川での水難事故を想定し、消防庁田園調布消防署と合同で訓練を行った。多摩川を挟んで無線で情報交換したり、市消防局や救助隊へ状況を伝えるなど、非常時の連携作業を確認した。
中原署は過去5年間、水難事故で35回出動。そのうち20件が死亡事故となっている。
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