かわさきエコ暮らし未来館(川崎区)がきょう開館10周年を迎えた。地球環境について学べる体験型の施設で、年間約1万5千人が訪れ、累計来場者数は13万人超。武田薫施設長は「脱炭素の推進など社会変容にあわせて適切な情報を提供し、環境について考えるきっかけづくりを進めていきたい」と話す。
同館が開館したのは2011年8月。東日本大震災発生から5カ月後だった。自然エネルギーへの関心が高まるなか、同館には大手企業や各地の自治体関係者らが多く訪れた。
工夫凝らし啓発
アテンドリーダーの峯菜々子さんは「当初は低炭素を推進していたが、今はCO2ゼロが目標。社会や川崎市の取り組みの変化に、ガイド一人ひとりのレベルアップは必須」という。同館は、19年に全国で初めて導入されたEVごみ収集車の紹介や、市が力を注ぐ脱炭素や水素エネルギーの利活用などを啓発する役割も担う。峯さんは「いかに興味を持ってもらえるかが重要。日々知識を更新し、お客様と向き合っている」と話す。
一方で、立地面の課題も。同館は川崎駅から車で30分以上かかる川崎区浮島町に位置し、「ふらっと立ち寄ってもらえる場所ではない」と峯さん。毎週土曜日の工作教室は、数年前まで時間指定制だったが、現在は開館時間内はいつでも受け付け、内容も毎回変えるなど工夫を凝らす。
10周年を記念した「ecoフェス」をあす7日まで開催中。詳細は同館ウェブサイトで。
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