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中原区 社会

公開日:2021.10.29

【Web限定記事】
食品420点、生活困窮者へ
JAセレサ職員組合 市社協に寄贈

  • 集まった食料品を市社協関係者(右2人)に寄贈するJA職員

 JAセレサ川崎の職員組合(齋藤由梨執行委員長)は10月21日、職員から集めた食料品420点を川崎市社会福祉協議会(市社協)に寄贈した。

 この取り組みは、10月を食品ロス削減の強化月間に定める神奈川県からの要望に、かながわSDGsパートナーであるJAセレサ川崎が応じたもの。家庭で使い切れない食品を持ち寄り、生活困窮者らに届ける「フードドライブ」の一環として行った。

 寄贈に先がけ、齋藤委員長らは、本店の役職員向けに食品提供の協力を呼びかけるオリジナルメッセージ動画を配信した。今月11日から15日に230人から食品420点を回収。米や缶詰、インスタント食品などを集めた。

 JAセレサ川崎本店(宮前区)で行われた寄贈式には、活動をけん引した若手職員4人と市社協の関係者4人が出席。普段は広報課で働く齋藤委員長は、取材を通じて食品ロスの問題を身近に感じていたという。「フードドライブは『いつでも誰でも気軽にできる』ということを伝えたい」と思いを語った。

 市社協は2020年7月に「食糧支援かわさき」事業を立ち上げ、地域から食料品を募っている。同事業の担当者は「コロナの影響で経済的支援制度からもれている世帯が増える中、こうした善意はありがたい」と感謝を述べた。

 寄贈された食料品は、市内の相談機関から必要としている人に配られる。この事業では8月末時点で1万4千品が寄せられ、1045世帯に配布されている。

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