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公開日:2022.07.08
市立井田病院
災害拠点病院に指定
市内で7施設目
川崎市立井田病院(井田2の27の1)が7月1日、神奈川県から災害拠点病院に指定された。被災地の重症者や傷病者らを受け入れるなどの役割を担う。市内の災害指定病院は7施設目、県内では35施設目となる。
災害拠点病院は、災害時に増える重篤な救急患者の救命医療を行う高度な診療機能を有し、被災地からの受け入れなどを行うほか、災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣するなどの役割を果たす。井田病院は洪水や浸水、土砂災害想定地域外の高台に立地。コロナ禍にも病床を数多く提供したことも評価につながった。県健康医療局の担当者は「コロナ患者用の病床数は、県内約100施設のうち2番目に多い92床を提供。患者の受け入れに貢献し、有事への体制を示した」と評した。災害拠点病院に指定される市内6施設は平地に立地していることから、市病院局の担当者は「既存の施設を補完する位置づけにもなり、市民の安全安心を守る意味で大きい」と強調した。
2019年の令和元年東日本台風で多くの被害が発生し、翌年の市議会本会議で「市立井田病院の災害拠点病院への早急な指定を求める意見書(案)」が全会一致で採択。市の意見書を受け、県議会でも議論され、県の担当者は「地元県議からも提言を受けており、指定への必要性は高まっていた」と経緯を示す。
DMAT、充実へ
市内の災害拠点病院は、市立多摩病院、聖マリアンナ医科大学病院、帝京大学医学部附属溝口病院、日本医科大学武蔵小杉病院、関東労災病院、川崎病院、井田病院の7施設。井田病院は2019年に厚生労働省から「再編統合へ議論が必要」とする施設に名が挙がったが、地域医療構想調整会議では承認しない方針を決定。今回、災害拠点病院に指定されたことで市担当者は「井田病院の必要性が改めて示された」としている。
今後、井田病院ではDMATの養成研修などを進め、体制を強化していきたい考えだ。
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