川崎発 ココア成分配合の歯磨き
ココデントを手にする石田会長（左）ら
自分の歯で一生食べ続けるには、日ごろの口腔ケアが重要だ。こうした中、川崎区駅前本町に本社を置くベンチャー企業「ココラル・インターナショナル」は、大手製菓メーカー、大学歯学部と共同研究し、このほどココアパウダー配合の歯磨き粉「ココデント」を開発し、一般販売を行っている。「ココアの歯磨きによる健康増進を後押ししたい」と、石田進会長は意気込む。
鶴見大学歯学部の研究員でもある石田さんが所属する研究室では、ココアパウダーに歯周病予防、口臭抑制効果があることを見出した。口腔感染症の予防に役立てようと開発したのが「ココデント」。プラーク除去、着色除去、口腔粘膜保護への効能にも期待が出来る上、化学物質を使っていないため、小さな子どもでも安心して使用できるという。
この春、川崎市産業振興財団が主催する「第76回かわさき企業家オーディションビジネスアイデアシーズ市場」でかわさき企業家優秀賞を獲得。新聞、テレビなどで取り上げられると、注文はうなぎのぼり。歯科医院やバラエティ雑貨を取り扱う店でも販売されている。
同社が経営理念の一つとして掲げているのが「社会生活や健康の向上への寄与」。こうした観点から東日本大震災の被災者支援に同社の歯磨き粉を川崎市などの機関を通じて寄付を行っている。「被災者の中には、歯磨きが行えないことから誤嚥性肺炎を発症し、亡くなる人も少なくありません。阪神淡路大震災、中越地震でも同じような報告がされています。こうした教訓をいかすために、少しでもお役に立ちたい」と石田社長は力を込めた。
ココデントは80グラム１８９０円。
商品に関するお問い合わせは同社【フリーダイヤル】０１２０・６４８・２１７
かわさき企業家オーディションで優秀賞などを獲得した
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