川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2026.04.03
「稲荷講さくらまつり」で「稲毛さくら音頭」を初披露する、歌手兼美容師 池上 朝子(あさこ)さん 川崎区藤崎在住 77歳
ハサミとマイクの二刀流
○…『東海道の歴史(とき)を超え 明日へ羽ばたけ川崎よ』。地域発展への願いを込めた歌詞と、手拍子や掛け声を取り入れた踊りで、桜の季節にふさわしい、明るい音頭を作った。これまでの楽曲には川崎大師を歌った「お大師さま」があり、「稲毛の歌も作りたいとずっと思っていた」と胸中を語る。来たるさくらまつりが初披露。「地域の人や先祖とのつながりに思いを馳せながら、ぜひ若い人に聴いてほしい」と笑顔を浮かべる。
○…秋田県出身。背の高さまで雪が積もる山深い土地に、農家の6人きょうだいの真ん中として生まれた。花嫁姿の女性の髪に、七輪で温めたコテを使って丁寧に髪を巻く美容師に憧れを抱いたのは、小学3年生の時。中学卒業とともに夜行列車に乗って上京し、高津区の美容室に就職。「6畳に4人が寝るような環境でしたよ」と懐かしがる。8年の修行を経て独立し、現在の藤崎へ。「長年通い続けてくれているお客さんには感謝しかないです」
○…ある時、歌好きのお客さんに触発され、近所の民謡教室に通うように。奇遇にも、先生は同じ秋田県出身だった。「そういえば、祖母が稲刈りの時に民謡を歌っていなって」。50歳を過ぎて民謡にのめり込んだ。美容室の仕事が終わってから稽古に通う日々を過ごし、2016年には全国大会で優勝。その後はオリジナル曲の制作にシフトし、「さくら音頭」が10曲目になる。夫に先立たれた時には「歌に救われた」といい、今でも力の源だ。
○…平日は美容室、土日は歌手として、忙しい日々を送る。「本当に最高の人生。歳を取ったからこそ暇を作らず、いつまでも元気でいたい」。ハサミとマイクを握る二刀流の歩みは、これからも止まることはない。
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