「(公財)神奈川県労働福祉協会」職員で、4月から市立労働会館(サンピアンかわさき)の館長を務める 堀江 賢一さん 横浜市在住 58歳
笑顔の花咲く会館目指す
○…「雰囲気づくりから事業内容にも工夫を凝らし、常に利用者の方々の声に耳を傾けていきたい」。館内に設置されているBOXに寄せられた「利用者の声」にはすべて目を通し、会議で発表して全職員で共有するなど、サービス向上を目指す。会館では多数の講座や教室が開かれ、ホールでは地域に根差した催しやステージが繰り広げられることから「市民が学び集える重要な拠点として、多くの人に利用してもらいたい」と意気込む。
○…「利用者に温かい雰囲気を感じてもらいたい」と、各階のエレベーター前や通路には、まるで生花のような色鮮やかなフラワーアレンジメントを配置。これらは、草月流生け花3級師範の自らが手掛けた作品の数々だ。「訪れた人から『いつもきれいなお花をありがとう』という手紙をいただき、うれしかったですね」。趣味を仕事に活かすことで利用者も、自身や職員にも、笑顔の花が咲く。
○…82年に同協会に入り、労働研修センターや勤労会館等の施設での勤務を経験。約1500ページにもわたる冊子「神奈川県労働運動史」を手掛けていたころは、他事業も並行して手掛け多忙を極めた時期だったが、10年分の資料を読み込み取材し、ほぼ1人でまとめた1冊は「達成感を感じた仕事」と振り返る。同時進行で進めた「女性のための就業支援事業」では、化粧品メーカーを招いての面接対策カラーセミナーを企画し好評だったことから、同館でも開催しようと計画中。これまでの経験は、存分に活用するつもりだ。
○…毎朝散歩し、毎晩一緒に寝ているというトイプードルに目じりを下げる。住まいこそ市内ではないものの、故・坂本九さんは高校の吹奏楽部の先輩。「川崎には縁がありますね」と愛着を示す。毎年秋のサンピアンかわさき感謝まつりで、坂本九さんの歌のコンサートを行いたいとの思いも。「市民の方に喜んでもらえるはず」と夢は膨らむ。
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4月26日
4月19日