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公開日:2026.01.01
咲貴流家元/咲貴晴若さんが話す
文化の灯を絶やさぬよう種を撒く
今年の目標は「披露」。着物の帯を締めるよう凛とした心構えで話しくれたのは、川崎区大島を拠点に舞踊家として浅草などでも活躍する咲貴流家元 咲貴晴若さん。
毎年暮れに翌年の目標を決める。「学び直し」と定めた昨年は、新たな価値を提供しようと、創作舞踊や古典を細かく見直した。「今年はそれを披露していきたいですね」と力を込めた。
昨年12月に、カルッツかわさきで民謡と舞踊を披露する「椿の会」の公演を終え、6年前より代表を務める咲貴さんは「とても良い公演になりました」と話す。しかし日本舞踊の繁栄のため、尽力してきた咲貴さんが危惧するのは「川崎市内の伝統文化の衰退」。
祖母に魅せられた舞踊の世界
先人から受け継がれた舞踊の『型』。それを守りながら自分色に染めていく。守破離の心を大事に舞踊家として34年目を迎え、文化功労者として表彰も受けて来た。
日本舞踊に触れたのは、舞踊家である祖母の藤坂輝蝶さんの影響。幼い頃から興味本位で稽古を続け、16歳の頃、舞台での表現に憧れ、祖母の藤坂流分家として舞踊家の道を歩み始めた。
縁あり20歳で札幌を拠点に活動する師に出会い弟子入り。女性が多い日本舞踊の世界だが、師の公演に訪れた際、紋付き袴を着た一門の男性舞踊家らの佇まいを袖から見て「なんて美しい世界なんだ」と言葉を失った。以後、修練を積み2005年に独立。「高貴なお花のように咲いて欲しい」と願いを込め、自身を『咲貴』と名付けた。
灯を消さず種を撒く
江戸時代から続く歌舞伎や日本舞踊。昨年は、歌舞伎を題材にした映画『国宝』が大ヒット。
川崎市内にも13の大衆劇場があったが、今は大島の1つだけ。現代は多彩な娯楽が増え「日本舞踊が見られなくなる日も遠くない」と各地での出演の機会に感謝を示す。
また灯を絶やさぬよう咲貴さんは「老若男女が楽しめる日本舞踊」と想いを込めた教室を開講。日夜多様な世代が稽古に訪れる中、小さな子どもが舞踊を習いたいと教室を訪ねて来ることも。
「本当に誰がどこでみてるか分からない」と語り、未来ある小さな舞踊家の存在が今の希望。
種を撒くため、踊り続けることの大事さを述べ「大変だし、時間は掛かる。でもまだまだ未来は明るいかも」と語った。
咲貴流家元 咲貴晴若さん/咲貴流舞踊教室
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〒210-0834 神奈川県川崎市川崎区大島3丁目15−14
TEL:090-6349-0027
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