川崎区浅田の青果店「(有)フーズファーム キンデン」代表の樋口公一さんは、3年前から落語熱が再燃。学生時代から付けていた芸名四代目美男亭ちぢれとして再び高座に上がり古典落語を披露する。
元々、話し好きで目立ちたがり屋の樋口さんに落語を勧めたのは、中学時代の恩師。2代目三遊亭歌奴や初代林家三平らが活躍した「第1次落語ブーム」に沸いていた時代でもあった。樋口さんは「寿限無」を覚え、教室で披露。なかなかの評判だった上、人を楽しませる妙味を知り、その後、新城高校古典落語研究会で本格的に腕を磨いた。
卒業後もOB会「居残り会」でしばらく落語に携わったが、次第に仕事が多忙を極めたこともあり、遠ざかってしまった。仕事にエネルギーを注ぎ、気が付けば、還暦を迎えた。仕事に少し余裕が出てきた中「これからは自分の人生を楽しむことも大事だ」。パッと頭に浮かんだのが「古典落語」だった。
2013年11月3日、ラゾーナ川崎プラザソルで友人や仕事仲間約200人の前で披露。還暦記念の1回限りの公演と考えていたが「こんなに上手いとは思わなかった」と周囲からは大絶賛。銀座の高級果物を販売する老舗から「うちで演じてみないか」との誘いを受け、昨年11月には古典落語「芝浜」と「子は鎹(かすがい)」を披露した。
現在も樋口さんのもとには高座に上がってほしいとの要望が寄せられているという。「年に2回、春と秋くらいのペースで高座に上がり続けてみたい」と樋口さんは目を輝かせた。
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