川崎区食品衛生協会の会長に就任した 大原 盛善さん 川崎区浅田在住 59歳
飽くなき探求心で、続く挑戦
○…区内約700人の食品関係事業者らを束ねる。「まずは会を知ってもらって、会員を増やしたい」と意気込む。注力したいことは、今年義務化された食品衛生管理の手法「HACCP(ハサップ)」の周知。「難しい内容もあるが、会員に向けてPR活動を強化する」。自身が持つ知識も総動員させ、会全体のレベルアップを目指す。
○…豆菓子や洋菓子などを製造・販売する創業88年の大原商店(川崎区大川町)の三代目。浅田にある「菓子工房おおはら」には、きな粉豆、カレーカシューなどさまざまな豆菓子がずらりと並ぶ。「お客さんのリクエストを具現化することも多いです」。餃子みそ味カシューナッツは、かわさき餃子舗の会の要望に応えたもの。他社のブランド名で販売するOEMも手掛けるため、日々レシピ考案に頭を巡らす。
○…店舗兼工場があった品川で生まれた。毎日忙しく働く姿を間近に見て、「家業を継ぐことは考えていなかった」。大学では通信工学を専攻し、AIの基礎となるデータベース理論を学んだ。卒業後はコンピューター会社に勤めやりがいを感じていたが、工場を大川町に移すタイミングで「新しいことに挑戦したい」と大原商店に転職。入社後は製造ラインをリニューアルするなど手腕を発揮した。「この道を選んでよかったと思えます」と胸を張る。
○…効率化を徹底したかいもあり、最近では繁忙期を除き週休2日・残業ゼロをほぼ達成。しかし社長としての業務は多く、本人はそうはいかない様子。「適当に休んでます」と苦笑い。もし一日、自由な休みがあったらやりたいことは、ヨット。昔は実業団でレースに出場していたほどの腕前だ。「なかなか難しいけど、やりたいな」とその日を心待ちにする。
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4月26日
4月19日