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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2021.06.25

第71代川崎駅駅長を務める
磯崎 正彦さん
厚木市在住 60歳

「各駅・特急」の鉄道人生

 ○…市内の玄関口である川崎駅駅長に6月1日付で就任した。1日の平均乗車数は約21万5千人、JR東日本で11番目の多さを誇る同駅。「駅に人が集まればまちに賑わいが生まれる」がモットーだ。その手始めとして7月1日に「ミューザ川崎シンフォニーホール」のイベントを駅西口に完成したばかりの「カワサキデルタ」で行うことにも携わる。「秋には南武線と鶴見線を中心に盛り上げていく構想もある」と目を輝かせる。

 ○…町田市出身。もともとは鉄道に興味はなく、「高校時代は地元で家業のガラス屋を継ぐつもりでいた」が、兄が実家に戻ってきたことで、歯車関連の会社に就職。その後、1982年に旧国鉄に転職したのは鉄道マンだった祖父の跡を継いでほしいという母親の希望でもあった。

 ○…入社以来、新鶴見操車場を皮切りに、新宿駅、中野駅、お茶の水駅、原宿駅、立川駅、稲城長沼駅、三鷹駅、八王子駅、八王子地区センターなど異動を繰り返した。駅長は今回で5度目。前任は武蔵溝ノ口駅長だった。これまでのキャリアを鉄道に例えるならば「異動が多かったから各駅停車だけど、夢だった駅長になったので『各駅・特急』かな」

 ○…思い出深いのは相模湖駅長時代。イルミネーションで有名な「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」とタッグを組み企画を実施。特急「かいじ号」の期間限定での停車に力を尽くした。本社からJR東日本のキャラクター「Suicaのペンギン」のオブジェを借り、駅をイルミネーションで飾り付けもした。こうした自身の経験から若い人には「自分の成長や会社の発展のためになると思ったら、いろんなことにチャレンジしてもらいたい」とエールを送る。

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