川崎区・幸区 社会
公開日:2023.06.02
【Web限定記事】 多摩川緑地バーベキュー広場
食べ残しを「堆肥化」
花壇へ活用図る社会実験
多摩川緑地バーベキュー広場で、食べ残した生ゴミを自動で堆肥化できる「スマートコンポスト」という機器が今年4月から設置されている。生成された堆肥は河川敷の花壇などに活用する、持続可能な水辺の環境作りを目的とした社会実験だ。
(株)komhamとサントリーホールディングス(株)、同広場の指定管理者である多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体の3社が主体。バーベキュー広場の利用者が食べ残した生ゴミを堆肥として再生し、河川敷の花壇に活用することで、新たな景観作りを目指している。
設置されている「スマートコンポスト」は、(株)komhamが開発。ゴミの高速分解を得意とする「コムハム」という微生物群が中に入っており、生ゴミを堆肥にすることができる。
ソーラー発電で運用可能で、ゴミの焼却時に発生するCO2削減にも期待できるとしている。
市内小学校にも設置
一方、環境問題に力を入れているサントリーホールディングスもこの機器に着目し、(株)komhamと連携。このほど「スマートコンポスト」を用いた体験学習を企画した。
市内にある「東小倉小学校」(幸区)では、これまで給食で出た食べ残しを廃棄物として処理していたが、同校にスマートコンポストを設置。児童らが生ゴミを資源として再生させる仕組みを学ぶとともに、生成された堆肥は校内の花壇などで利用。将来的には、育てた野菜の販売などを通じて「食べ物の循環」「お金の循環」を学ぶ機会を提供する考えだ。
今後は、「スマートコンポスト」が設置されている「多摩川緑地バーベキュー広場」の一画に順次、東小倉小で育てた花壇の植物を一部、移植していく予定。堆肥を活用した新たな連携なども目指す。
知名度不足が課題
多摩川緑地バーベキュー広場の指定管理にあたる運営担当者は「スマートコンポスト」の知名度不足を課題としており「これから広場の利用者が増えてくる前に、多くの人が主体的に取り組めるにしたい」と話す。同広場での社会実験は夏頃までを予定している。
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