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公開日:2024.02.09
おおひん地区
「多文化共生ミュージアムを」
市民有志が呼びかけ
川崎区のおおひん地区に多文化共生の歴史ミュージアム建設を建てようと、市民有志による委員会が設立に向けた構想を練っている。2月17日(土)にはスタートアップ集会を開催し、広く賛同を呼び掛ける。
「(仮称)多文化共生をめざす川崎歴史ミュージアム」設立委員会は昨年5月に発足。代表は高麗博物館名誉館長で元川崎子どもを見守るオモニの会会長の宋富子(ソンプジャ)さん(83)が務め、発起人や賛同人には地元団体のほか、学識経験者やジャーナリスト、教員らが名を連ねる。
構想によると、常設展示室と企画展示室、コミュニティーホールなどを開設。常設展示室では近現代史の地域史年表や生活文化財、写真などを展示し、企画展示室当事者の証言が聞ける環境を設ける。コミュニティーホールは映像や書籍などを置き、住民交流が図れる場をつくる。少なくとも80平方メートルは必要とし、在日コリアンをはじめ中国やフィリピン、ペルーやブラジルなど外国とつながりのある市民が集住するおおひん地区(桜本、大島、池上町、浜町)で場所を探す。宋代表は「なるべく早い時期での開館を目指す」と強調。資金は5000万円と見込み、430万円ほどが集まっている。今後は企業などへの賛同を本格化させ、クラウドファンディングでの資金集めも検討している。
博物館の設立により、副代表の尹(ユン)チョジャさん(72)は「地域の商店街が活気を取り戻し、まちの再生にもつながれば」と期待を込める。会計の成正江(ソンチョンガン)さん(75)は「仲間づくりができる出会いの場になれば」と思いを語る。
スタートアップ集会
17日の集会は在日大韓機基督教会川崎教会(川崎区桜本)で午後1時から開催。参加無料。川崎・桜本と在日コリア年表を展示する。プンムルノリ(農楽)の演奏や「ミュージアムに望むこと」と題したリレートーク、ワークショップや、在日コリアンのラッパーで詩人のFUNIさんのライブなどが行われる。
同委員会は会員を募る。正会員年5000円、賛助会員年3000円など。問い合わせはメールkawasakirekishimuseum@gmail.com。
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