神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年3月29日 エリアトップへ

JFEスチール 南渡田から事業開始 京浜地区土地利用転換

社会

公開:2024年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
京浜運河の右側が扇島、左側が南渡田地区(川崎市提供)
京浜運河の右側が扇島、左側が南渡田地区(川崎市提供)

JFEスチールの東日本製鉄所跡地利用に関し、同社は3月19日、川崎区南渡田のJFEスチール研究所の敷地内で土地利用転換事業着手式を行った。計約400ヘクタールに及ぶ京浜地区大規模土地利用転換のスタートにあたり、同社の岩山眞士専務は「次の百年を担う産業や新たな雇用創出を図り、地域社会の持続的発展に貢献したい」と述べた。

 着手式には同社関係者のほか、持ち株会社JFEホールディングス(東京都)と「土地利用に関する協定」を締結した川崎市の関係者、川崎商工会議所の草壁悟朗会頭らが出席した。

 神事のあと施主代表として岩山専務が挨拶に立ち、「ヒューリック社と共同で、このエリアを革新的マテリアルを生み出す研究機能の集積地に転換し、2027年度中の街びらきを目指す。決して平たんな道のりではないが、地域と連携を深め、世界に誇れる街づくりを進めたい」と抱負を語った。

費用など課題山積

 川崎市の概算では、扇島の土地利用転換で基盤整備に約7500億円がかかる見込みだ。同社が「南渡田エリア北地区北側」について解体工事と基盤工事を担い、ヒューリック側がビル数棟を建設する。この日公表された「南渡田エリア北地区北側まちづくりイメージ」によると、JFEスチール研究所やJFEテクノリサーチ、ヒューリックの研究棟などが入居予定で、研究開発機能を中心に、研究者の住居や商業施設なども併存する複合的な街づくりを構想中という。

 市の試算によれば、再開発が完了する予定の2050年までに、官民による扇島地区への投資額は2兆600億円が見込まれている。

 4月からは高炉や工場建屋などの解体工事が始まる。

 岩山専務は「これから基盤整備などにかかる莫大な費用を、国費など公的な補助を頂きながら調達していく必要がある。そして全体が工業専用地域となっている扇島の土地用途の変更や、高速道路のインターチェンジの新設や鉄道の最寄り駅周辺の整備など、課題は山積している」と厳しい表情を見せた。

 一方、着工から40年でようやく完成間近と言われる横浜のみなとみらい地区に言及し、「あちらは186ヘクタールで40年かかった。こちらの規模はさらに一回り広いが、我々としては、何とか2050年までに転換を果たしたいという思いでいる」と述べた。

南渡田エリア北地区北側のまちづくりイメージ
南渡田エリア北地区北側のまちづくりイメージ

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook