県立大師高校の放送部員が特殊詐欺やSNSによる投資詐欺などへの注意を呼び掛ける音声メッセージの収録を8月17日、川崎区四谷下町の同校で行った。川崎臨港警察署(石崎弘志郎署長)が企画。声優の小清水亜美さんがアドバイザーに就任し、発声のコツなどを部員たちに伝授したほか、小清水さんの声による収録も行われた。高校生の音源は近く、川崎臨港警察署に寄贈され、その後、同署のパトカーなどの警察車両で流される予定。
同署では、県警察本部少年育成課と連携し、闇バイト加担防止を目的とした中高生対象のサミットを9月に企画。今回はその一環として行われた。子どもたちが注意を呼び掛けることで地域住民の特殊詐欺などへの予防意識が高まることを同署では期待している。
音声収録は同校1年生の中島愛さんと福島結柚花さんが参加し、警察官を装ってキャッシャカードをだましとる手口などへの注意を促す広報文を読み上げた。「ゆっくり伝えることを意識した」と二人は振り返った。
収録前には放送部員による読み上げも行われ、これに対して小清水さんが「口角を上げれば明るい声に聞こえる」「言いづらい文字があれば、その一つ手前を強く言ってみる」など、一人ひとりに丁寧にアドバイスを送っていた。部長の新井潤さん(3年)は「具体的で的確な教えで、非常に役に立った」と笑顔を見せた。
アドバイザーを務めた小清水さんはアニメ『狼と香辛料』、『スイートプリキュア♪』『明日のナージャ』などの声優として活躍する一方、学校を訪問して児童生徒を対象にしたキャリア教育を行うといった社会貢献活動にも力を注ぐ。
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