KAWASAKI NOTE 音楽のまちの最前線
夕暮れ時のJR川崎駅東口。家路に急ぐ人々が行き交う中で、思い思いの音楽を奏でるストリートミュージシャンたちの姿は、既に川崎の名物と言えるだろう。何食わぬ顔で通り過ぎて行く人もいれば、足を止めて演奏に聴き入る人もいる。
大阪出身のゆずなさんは、路上演奏を始めてまだ半年。2年前、人気ロックバンド・Mr.Childrenに憧れてギターを手にした。昨年9月に上京し、新宿などで演奏をしていたが、規制が厳しくなったこともあり、川崎にやって来たという。「川崎はストリートミュージシャンの間で有名な場所。新宿から流れてきている人も多いはず」と語る。この日はJ-POPのカバーやオリジナル曲を演奏。「人前に立つのは苦手」と謙遜するが、人情味のある優しい歌声に足を止める聴衆の姿は多かった。
午後7時過ぎ。江の島翔太さんが奏でるのは、ブルース、ジャズ、カントリーなどを混ぜたオリジナルジャンルの曲。歌詞のないものが多く、人や自然をイメージしながら即興で弾く。時間帯によっても、曲調を変えるというこだわりようだ。
博物館の学芸員や大型トラックの運転手など、さまざまな職を経験。友人の不幸や家族の体調不良などが重なった時期に人生を問い直し、ずっとやりたかった音楽で生きていくことを決意。ポルトガルやオランダ、ベルギーなど海外での演奏経験もある。現在はアルバイトをしながら、ギターを演奏する日々だ。「夢は世界中を演奏して周ること」と目を輝かせる。「多くの人ではなく、一人ひとりに届けられるミュージシャンになりたい」
ミューザ川崎や2つの音楽大学があるなど、川崎は多くの音楽資源にあふれた「音楽のまち」だ。路上演奏のルールやマナーを守って、これからも素敵な音楽を届けてほしい。川崎の路上から、いつの日か大物ミュージシャンが生まれるかもしれない。
![]() オリジナルジャンルの曲を弾く江の島さん
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