川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2026.09.18
「川崎フロンターレの『面白い』を具現化する方法」を執筆した 若松 慧さん 高津区在勤 37歳
泥臭さとほとばしる情熱
○…国立競技場での流鏑馬やJAMSTEC(海洋研究開発機構)との「深海プロジェクト」-。川崎フロンターレのプロモーション部で、地域密着やエンタメ要素あふれるホームゲームイベントの数々を手掛けてきた。自身の経験や企画の裏話を一冊にした著書を「エンタメ性のあるビジネス書」とアピールする。クラブ創設30周年の節目を迎え「これまで支えてくれたクラブや地域へ恩返しがしたかった」と思いも込める。
○…横浜市出身。中学時代からサッカーに打ち込み、将来はクラブで働くことを夢見たが一度は吉本興業へ。中学時代に弁論大会の代表に選ばれるなど昔から書くことが得意だった。1年前、仕事の現場で出会った著者の後押しを受け執筆を開始。「アウェイ戦帰りの深夜や休日にネットカフェへ通った」といい、上司やライターらのサポートを受け原稿を書き上げた。
○…吉本ではお笑いコンビ「囲碁将棋」のマネージャーを務め、鷺沼のシェアハウスに通い詰め有馬のファミレスでのネタ合わせにも同席。「芸人がネタを生み出す原点に立ち会えたことが財産」と振り返る。この街での縁から念願のクラブ転職を果たし、現場で学んだ「面白さを生み出す発想」と地域での出会いが現在の企画力の礎となっている。
○…8月下旬の発売からわずか10日で重版が決まった。印税は、これまで温かく支えてくれた川崎市や、東日本大震災直後の2011年からクラブが支援と交流を続ける岩手県陸前高田市へ寄付する。「クラブを育ててくれた街への感謝を形にしたかった」。本の出版は「人生最大の挑戦」だったが、その1週間後には長女が誕生した。公私ともに人生の“新たな章”へ踏み出した。
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