北里大学 海洋生命科学部 三陸離れ、相模原を拠点に
北里大学・海洋生命科学部の新校舎が7月、南区北里の相模原キャンパス内に完成し、9月から後期授業がはじまった。
同学部のキャンパスがあったのは岩手県大船渡市。「三陸キャンパス」付近の市町村は震災による津波で大きな被害を受けた。そこで、相模原へ学部機能の移設と共に、新校舎を建設することに。当面の間という条件付きで再スタートをきった。「突然のことだったが、全学部が臨機応変に対応してくれた」と同学部の及川善裕事務長は震災直後を振り返る。大学は学生をすぐさま相模原へ送り、機能も移設させた。通常の1カ月遅れの2011年5月から新学期を開始。授業には食堂や空き教室を利用した。
三陸キャンパスは、海抜40〜50mに位置していたため、津波の直接的な被害は免れた。キャンパスの真下には、三陸の海が広がり、目の前は”豊富な実験場”だった。「大切な土壌を一時的とは言え離れることはさびしい。培ってきた学びをこちらでも活かしたい」。 大学側は今のところ戻る時期等を具体的に示しておらず、復興状況をみて検討していくとのこと。現時点では、平成25年度入学者まで相模原キャンパスに拠点を置くと説明している。
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