さがみはら中央区版 掲載号:2016年12月8日号
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今年、日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞した 秋 竜山さん 淵野辺本町在住 74歳

漫画に恋して

 ○…描き続けて五十余年。1966年に漫画家としてデビューして以来、「クスッ」と笑える人間の滑稽さを題材にしたナンセンス漫画で独自の作風を見出し、第一線で活躍し続けている。今年6月には、これまで発表したすべての作品に対して日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞が贈られた。区内でも個展の開催や、市社協からの依頼で福祉をテーマにした漫画を描くなど創作活動は多岐にわたる。

 〇…静岡県伊東市出身。漁師の家の長男として生まれ、中学を卒業するとすぐ漁師の道へ。しかし、魚が獲れなくなり、立ち行かなくなると、地元の郵便局に就職。長男が故に、当時市民権を得ていなかった漫画家になる夢は叶わなかったが、幼い頃から漫画を描くのが好きで、働く傍ら描き続けていた。そんな中、雑誌に投稿した漫画が採用されたのを機に上京し、瞬く間に漫画家としてデビュー。小学館漫画賞や文藝春秋漫画賞などを受賞。新聞や雑誌の四コマ・一コマ漫画で人気を集めた。「漫画は笑えなければ意味がない」。若い頃は「漫画とは」という問いを考え尽くしたこともあったが、辿り着いたのは「笑い」だった。

 〇…相模原に来たのは69年頃。当時は「漫画家は東京にいなければ売れない」と言われた時代。周囲に反対されながらも、「良いものを描いていれば田んぼや畑の中にいても人は訪ねてくる」という言葉に励まされ移住を決めた。原稿を「冷蔵庫ほどの大きさがあった」というファックス機で編集社に送信していたことも。「余計な線が入っちゃったりしてさ」と笑う。

 〇…漫画家を辞めたいと考えたことは一度もない。長年続けられた理由を聞かれれば「好きだから」しか答えはない。描かずにはいられず、ただひたすらに五十余年描き続けてきた。「恋みたいなものだよ」。70歳を超えた今も、一日たりともペンを持たない日はない。描かなくなった時が漫画家を辞める時だ。

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