弥栄高校男子バレーボール部がこのほど、「全国高校総合体育大会」(インターハイ)と「天皇杯全日本選手権」の各神奈川県予選を制した。これにより7月の全国大会と、10月の天皇杯関東ブロック大会への出場を決めた。
同部はマネージャーを含む25人が所属。平日に3時間ほどの練習に励み、土日は実践の場として練習試合を中心に活動している。
チームの特徴はレシーブに重きを置いた守備力と、そこからのスピード感あふれる展開力。最高でも180cmとバレーボール競技者としては小柄な選手が多いが、それを補うスピードと連携を武器にしている。
6月に行われたインターハイ神奈川県予選では、初戦から順当に勝ち進み、同じ市内の東海大相模、荏田(横浜)、市立橘(川崎)との総当たりの決勝リーグへ。上位2校に全国出場権が与えられる中、市立橘と東海大相模に勝利した同高は、荏田との直接対決も制し全勝で全国の切符を掴んだ。県予選制覇は5年ぶり4度目、インターハイ出場は3年ぶり5度目となった。
その後、同高は翌月に行われた天皇杯神奈川県予選に出場。大学や社会人も参加するハイレベルな大会でも勢いそのままに勝ち上がり、決勝の桐蔭横浜大学をストレートで下して優勝、インターハイ予選との2冠を達成した。インターハイと天皇杯の県予選を同年に制したのは、現在社会人1部リーグ・パナソニックに所属する専田和也選手らを擁した2011年以来となった。
信頼関係が生んだ「2冠」
快挙を達成した男子バレーボール部を率いるのは、山下裕之顧問。自身も競技経験者で、同部を指導して4年半ほどになる。山下顧問は「自分たちより大きな選手を相手に、皆最後まで頑張ってくれた。劣勢だろうが皆で話し合い、修正していけることがチームの強み」と選手を称えた。
そんな山下顧問がキーマンの一人に挙げるのが、キャプテンとしてもチームを束ねるレフト・内田大希選手(3年)。内田選手は大沢中学校出身で、山下顧問の誘いを受け同部に入部。これまで全国とは縁がなかったが、今回出場を決め、「勝てて嬉しいし、憧れの舞台に立てるのが今から楽しみ」と意気に燃えている。
同部は7月28日(金)に山形県で開幕するインターハイに出場。初戦は翌29日(土)、相手は東海ブロックを制した愛工大名電(愛知)。その後、10月に天皇杯関東ブロック大会に出場する。内田選手は「自分たちの強みであるコンビバレーを武器に、小さくても大きな選手たちに勝てると証明したい」と力強く話した。
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